世界三大宗教のひとつであるイスラム教を信仰する人々は、生活習慣に関する様々な教えに基づき生活しています。象徴的な行為として、アッラー・天使・コーラン・預言者・来世・予定を信じ、信仰告白・礼拝・喜捨・断食・メッカ巡礼を行う(六信五柱)ことで神への服従を誓います。なかでも、礼拝は重要な行為であり、イスラム教徒は1日5回、定められた時間の礼拝を欠かしません。そして、イスラムの祝日にあたる金曜日は、集団で礼拝可能なモスクでの礼拝が推奨されています。ところが、日本国内ではモスクの数が極めて少なく、その礼拝の風習すら詳しく認知されておりません。イスラム教徒が増加傾向にある我が国においては、礼拝を希望する人々に対する新たなおもてなしが必要となってくるでしょう。その先駆けとして、私たちが開発したモバイルモスクがおもてなし精神の象徴になるのです。礼拝前に体を清めるための洗浄スペースや礼拝用マットも完備し、イスラム教徒にとって通常の礼拝場所と遜色のない充実した環境を実現します。近年では過激派組織「イスラム国」の影響により、宗教全体に対する偏見もみられる中、宗教間の垣根を越えたホスピタリティ“おもてなし”を日本から世界に向けて発信し、信仰の相違による争いのない平和な世界を目指すプロジェクトに発展させて参ります。モバイルモスクプロジェクト実行委員会
今後世界各地で開催される国際スポーツ大会や国際博覧会、学会をはじめとした国際フォーラムなど、多種多様な人々が集まるイベント場所での平和的象徴として活用できます。
今なお紛争の絶えない中東地域を中心とした世界各地の戦闘地域における、地域の安定と平和を支援する施策の一環として、各関係機関と協力して多方面に展開していきます。
中東・西欧を中心とするロイヤルファミリーや王族、VIPをコアターゲットとして、滞在地域における安定した礼拝場所としての幅広いニーズに合わせた特注車の受注及び製造拡大が期待できます。
実行委員長井上 康治
実行委員長井上 康治
世界的イベントを目前とする日本で花開く、
信仰の垣根を越えた共生社会の象徴。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催までおよそ2年。世界が注目するスポーツの祭典を控える今、東京はもとより日本国中が熱を帯び始めています。オリンピック・パラリンピックの会期が近づくに伴い想定されるのが、世界中から訪れる大勢の訪日客です。国籍・文化・信仰の異なる多種多様な訪日客に、充実した時間を提供するためにも、観光インフラの整備は急務と言えます。メイン会場の新国立競技場をはじめ東京都を中心に競技場や宿泊施設などの基幹施設の建設が進むなか、現在課題として挙げられているのが、世界三大宗教のひとつであるイスラム教徒への“おもてなし”です。日本伝統の丁寧できめ細かく、訪れた人々に歓迎・配慮の気持ちを伝える“おもてなし”の精神とそれに基づくサービスは、いまや日本における観光施策の柱です。ただ、イスラム教徒に目を向けた場合、日本を訪れた人々への充分な配慮はできているのでしょうか。その代表的な事例が、礼拝場所である「モスク」の不足です。2020年にかけて世界中から大勢のイスラム教徒が訪日するなかでのモスクの不足は、共生社会の構築が進む国際社会の一員である日本にとって由々しき事態と言えます。この度開発した「モバイルモスク」は、車内でおよそ50名のイスラム教徒が同時に礼拝できる移動式モスクです。2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいては、各種競技が複数競技場で同時に開催されるため、競技の規模によって求められるモスクの数は異なりますが、移動が容易なモバイルモスクなら必要に応じてフレキシブルに台数を調整できるメリットがあります。日本が世界に誇る“おもてなし”の心を体現する世界初の移動式モスク。信仰を問わず多くの訪日客が笑顔で滞在できる社会をつくるモバイルモスクにご期待ください。